残暑お見舞い申し上げます。
(虎屋赤坂店)
(真向かいにある豊川稲荷)
(初日の作品正面ーユリ、グラジオラス、ニューサイラン、スモークツリー)
連日の酷暑、みなさまお変わりありませんか。社中のみなさまもご存じの通り、草玉は7月下旬から早朝、赤坂にある「虎屋」へ、毎日、花の手入れに通っております。
(初日、左側)
(初日、後ろ)
最近は電車を待っていますと、近くの草むらから虫の音が聞こえるようになりました。暑い暑いと言っても、季節は夏から秋へ、準備を始めているようです。とは言え、今日も気温は36度とか。
(正面写真)
お盆の期間中、希望の花材が手に入らなかったので、いろいろと飛び回り、工夫しました。
「一日くらい休んだら」という声も聞こえますが、今回は甘味処ですので敢えて生花ばかりをたっぷり挿しており、休めません。前日、目一杯に入れたはずの水が翌朝には5センチ減って驚きます。四方見ですので正面の花がダメになったかと思えば、左右の花が朽ちたり、予断を許しません。改めて花も生きているとつくづく思います。
(いけ替え正面写真、グラジオラスからデルフィニウムへ)
(いけ替え―後方左)
(正面後方)
各クラスの生徒さんたちが友人や親子連れで行かれ、花の横でほほ笑む写真を次々に送ってくださいます。涼しいヨーロッパから一時帰国された生徒さんもいらしてくださいました。「檜の香りと美しい和菓子、それに日本ならではの夏のかき氷、そして檜の空間にピッタリないけばな。なんて幸せな日本での一日なのでしょう」と満足されていました。
(B1-どこを見ても檜がふんだんに使われた虎屋内装)
(B1のギャラリーには室町後期からの四季折々の和菓子の写真が展示され見応えがあります。)
(皇居の緑が映えて、落ち着く虎屋菓寮)
今夏の社中は恒例の研究会もなく、完全な夏休みで皆さんと顔を合わすことはありません。ですが草玉の装花を通して、伝統的な和菓子の美味しい夏(笑)を堪能されているように感じます。
装花の終了まであと10日。毎朝、花を見て、即断即決。楽しいクリエイティブな時間を過ごしています。生徒のみなさま、9月2週目からのお稽古、元気にお会いしましょう!