• 草玉ブログ

暑中お見舞い申し上げます!

暑中お見舞い申し上げます。
暑い日が続いておりますが、皆様元気にお過ごしですか?
富士登山を計画していた二組の方たち、御来光は見られましたか?
6月末からパソコンの調子が悪く、色々奮闘し、やっとパソコン見事使えるようになりました!
文明の利器は便利なようで、頼っていると何かあった時に本当に困りますね~。

独身者の多い新宿クラスでは夏休み前のレッスンに、夏の花を使いブーケ作りをして楽しみました。

naさんの作品 naさんの作品

レッスンから帰宅後、Kさんから嬉しいメールが入りましたので、皆さんに御紹介しますね。
義理のお母さんになる人の誕生日が今日だと、彼から聞かされ、レッスンで作ったブーケを持って行き、とても喜ばれたとのこと。「身内以外にプレゼントしたのは初めてで、ドキドキしましたが、喜んで頂けて嬉しかったです。真心だけはいっぱい詰まっているので、お店には負けていなかったな~と思います。」
ホント真心が一番ですね!kさんの、顔を赤らめながら恥ずかしそうにブーケを渡す姿が見えるようで、私も何だか自分の事のように幸せな気持ちになりましたよ。

kさんの作品 kさんの作品

茨城県つくば美術館で開催された「草月会・茨城県支部県南地区展」と埼玉近代美術館で行われている「埼玉県支部展」及び草月会主催の「第三代家元勅使河原宏展(7月14日~10月8日)」を見ました。どちらもさすが草月という作品ばかりで、特に勅使河原宏家元の得意とされた竹で構成された会場は、作品一つ一つどれも見ごたえがあり、とても素晴らしかったです。

茨城県南展から 茨城県南展から

是非、皆さんもこの夏休みにお友達やご家族と埼玉近代美術館へ出かけられたら如何でしょうか。(JR北浦和駅3分の緑のきれいな場所です)

8月に入り待ちに待った夏休みが来たとばかり、私は今年はのんびりするどころか海外旅行や山にと、ハードスケジュールをこなしています。
4、5年前からアジアに興味を持ち、毎年今頃のアツーイ季節になると、なぜかアジアを旅行しています。
今年は台湾南北の旅をしてきました、といっても昔ヨーロッパやエジプト、アメリカを自分達でスケジュールを立て旅したのとは違い、すべてツアーなのですが。

バナナ花 バナナ花 バナナ花 

「知り合ったばかりでお名残おしゅうございますが、あなたもお元気でお暮らしくださいね」

別れ際に、こんなに美しい響きのある日本語を私の心に残した日本人に、今まで会った事があったでしょうか。皆さんも使った事がありますか?
離れ行く82歳になるという品のある女性の愁いを帯びた後ろ姿に、私は日本人として外地で気高く生きぬいた戦前の日本人を見ました!
彼女はこのツアーの中で最長老で、かつて台湾で生まれ育ち、終戦まで暮していた人でした。青春を過ごした台湾に是非もう一度行ってみたいと願い、娘さん2人とお孫さんに付き添われ杖を突きながらこのツアーに参加されていました。

旅に出かける前、私は今年83歳になる元陸軍士官学校出身の父から、「台湾は僕もアジアで行ってみたい所だよ。親日的で良いところだよ」と言われたこともあって、何となくその女性と戦争時代を生き抜いた同年代の父とが重なり合い、旅行中はあまり話す機会を持てなかったものの、最後の日本に帰る飛行機を待つ待合室で二十分位でしょうか、語ることができました。
座禅風景 ガラス越しに見えた早朝の座禅風景

「終戦近く、大学を中退し兵隊として志願した若者が、たくさんこの台湾にいらして散っていったのですよ」。
何を思ったのか、その女性はタラップに向かう歩みを止め、わざわざ私の所に足を引きずりながら戻ってきて、この事を私の父に伝えてほしいと言い残されました。
「お名残惜しゅうございます」ーこの言葉は、もしや私に掛けられたのではなく、私の姿に重なる同じ戦争という悲惨な時代を生き抜いた父たちに掛けられた言葉だったのではと、思いました。
日本の今の平和があるのは、多くの人の犠牲の上になりたっていることを忘れてはならないと、改めて考えさせられた旅でした。

中正祈念堂 中正祈念堂 蒋介石の部屋 蒋介石の部屋

このツアーの台湾人のガイドさんが、かつてオランダ、スペイン、日本と様々な国の統治下であった台湾が、一つの国家として独立することを夢見ているのよと、澄んだ目をくりくりさせながら話していたのが印象的でした!

今回の台湾の旅は、かつてイスタンブールで出会い、「平和」について熱く語ってくれた人たちのことを私に再び思い出させてくれました。
当時のことを、夏休み中に、このブログの中の「イスタンブール心の旅日記」に是非載せたいと思っています。
元の原稿が長いので、見直して短縮しますが、皆さんが飽きずに、読んで感じとって頂けるか心配です。写真もなるべく多く載せ、書きたいと思います。
様々な人との出会いが、私の人生観を作り、また、私が今でもいけばなを追求し続けていることに結びついているのではないかと思っています。
ちょっとこんなことを言うのは照れくさいですが・・・・乞うご期待!

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