桜の季節が終わろうとしています。皆様お変わりなくお過ごしですか。
例年と同じように、今年も桜は咲き、私たちの心を和ませてくれています。幼稚園生だった私の生徒さんも、この春、小学一年生になりました。出産で休んでいらした生徒さんが、赤ちゃんを連れて教室に戻って来ました。新しい年は動き出しています。
2017年4月9日、草月流90周年の式典が舞浜のアンフィシアターで開催されました。
その式典で私、今村草玉は「勅使河原茜賞」を受賞致しました。大変光栄なことです。
歴代家元の写真が舞台に映し出されると、私の脳裏に、恩師の方々の顔、そして母の笑顔が浮かびました。時のページが一枚一枚戻され、私を育てて下さったこと、私を応援してくれたことを思い出し、熱くなりました。花の美しさ、朽ちていく植物の深い味わい、植物の力強い生命力に魅了され、必死に向かい合う内に、気付けば長い時が過ぎていました。これからの10年は、未来への夢を語る生徒さんたちと共に様々なことに挑戦し、社会に貢献できたらと思っています。
この式典には、世界各国から大勢の方々が出席されました。オーストラリアの方が最高に美しい季節に日本に来れてうれしいと目を輝かせていました。ロシア、アメリカ、インドなど様々な国の人たちと言葉を交わしました。皆さん笑顔で話して下さり、草月流を通して世界はつながっていることを感じました。
茜お家元のパフォーマンスを拝見しながら、日本の誇る「いけばな」と新たな気持ちで向き合い、伝承していこうと強く思いました。